92の春おばあちゃんは私よりずっと声が大きくて私よりもはるかに記憶力がいい。昔のことも1週間前のこともついさっきのこともちゃんと覚えていてしかも出し入れがスムーズなのですごい。名前なんて全部フルネームで覚えてるし。
でも去年の暮れくらいから急に弱ってきた。杖をついてもちゃんと歩けない。おばあちゃんのお部屋からご飯を食べるためにダイニングテーブルのところに来るまでに何分もかかっていたので皆心配していた。
足がむくんでひどかったので、いつもかかっている個人病院じゃなくてちょっと遠くの総合病院に連れて行って検査を受けたら、腎臓の働きがかなり弱っているとのこと。それでそのまま入院。
しかもCTの検査の時に、片側のおっぱいに乳癌が見つかったってママが言う。
でも、もう92才だし進行も遅いだろうからおばあちゃんには言わないことにしたのって。
人間、長く生きれば最後はどこか悪くなって亡くなるのだろうし、確かにおばあちゃんはもう92才だけど、癌だと聞いて、しかもそれが乳癌だっていうことが
悲しかった。
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